女神に会えた日の話
先日、あまりにも魔法的なことが起こったのでブログを書きたいと思います。
(はてブロというブログの猛者みたいな人がわんさか潜伏しているであろう界隈で自分の書いた文章を送り出すということに震え上がるし、ただでさえ推しに会える現場ともなると語彙も記憶も消え去ってしまうのでろくな文章がかけるか甚だ心配なのだがとりあえず書く)
前置きがながくなりましたが、先日私は女神に会いました。満島ひかり(敬称略)のことです。
行ったのはこのイベント
ご存知の人もいるかもしれませんがわたくし、満島ひかりファンでして、呼称が常にフルネームになっているくらいそれはもうとてもとても好きなのです(推しをフルネームで呼びがちなヲタクis私)。
ツイッターで見かけた瞬間秒でチケットを取りました。手が震えた。
もーう楽しみで楽しみで、前日にはラビリンスのMV見まくったし満島ひかりが100回見た言ってる「恋する惑星」100回見た。嘘、1回だけみた。フェイウォンめちゃくちゃかわいくて満島ひかりだった。(これだけでブログ一本かけそうだから感想は割愛する)
そんなこんなでボルテージMAXで当日を迎えました。
会場に着き、番号順に入場だったので割と早く入れ、私が座ったのは、記者席のすぐ後ろの実質最前のほぼど真ん中。距離感…ヤバイ…
伝わります?この距離感。ざっとふなっしー3体分くらい?
去年の春空虹の武道館ライブではスタンド(しかも小沢健二側)だったのでそれなりに距離があったのに…(小沢健二側だったのがイヤとかそういうんじゃないですよ…!)
体感3mの距離で見れるなんて…と手を震わせながら待ってたんですが、まずは映画の上映からでした。気が早すぎた。
プログラムはこんな感じ
最初に上映されたのは、今日の主役、仲村颯悟(りゅうご)監督が13歳のころ(!)撮影した映画「やぎの冒険」。沖縄の田舎町ではヤギを食べる風習があって、街から引っ越してきた少年が抱く複雑な思いと、沖縄の日常の風景が描かれている作品で、13歳で撮ったとか関係なくおもしろかったです。
そして待ちに待ったトークショー!目の前に満島ひかりさま降臨!!!(泣きそう)
水色の花柄ワンピースに、黒いアウター、髪は編み込んでてかわいい。。
と、、足元を見るとコンバースを履いているではありませんか!!!
色と形的に、たぶんこれ
コンバースといったら、あのお方ですよね。。。
ショッカー兼ヒカラー(最近覚えた)の私、大歓喜!!!!
ありがとうございます!!!!
(コンバース履いてただけでこんだけ湧けるコスパのいいオタク)
↓イベントの概要やら写真やらをいい感じにまとめてくれてるサイトがありました✨
けど靴が絶妙に写ってない…><
(ちなみにこの“涙を流す客”は私のことです)
話をもどすと、仲村監督と満島ひかりさんは地元の中学が同じだそうで、仲村監督が大学を卒業するにあたって、いろんな方に感謝を伝えるためにこのイベントを開いたそう。それで、縁のあったひかりさんに出演をお願いしたところ駆けつけてくれたとのこと。
満島ひかりさんは事務所を独立してからというもの、自身のパーソナルなつながりを大事にしてお仕事をしています。本人の大事にしたい尺度でお仕事を選んでいることが、メディアに多く露出すること以上に嬉しいのです。呼び方ブレてきたけど気にしない。(2018/12/21のあさイチで独立後のことなど本人の言葉で語ってるのでどうにかこうにかぜひご覧ください!)
仲村監督とのトークでは、お二人とも沖縄弁のイントネーションで話しており、すごくリラックスした雰囲気。東京に上京したら海が黒くて驚いただとか、寝る前に海の波の動画の音を聞いて寝るだとか、沖縄の人にとって海はとても大きな存在なんだなと、内陸育ちの私はすこしうらやましくなりました。
だから、満島ひかりさんの言った「○○(地名)の海埋め立てられたの知ってる?水平線が見えなくなっててびっくりした!」ていう言葉が、それほど悲しそうなトーンではなく、それが逆にすごく切なかったです。
他にも、家族の話や、満島真之介さんの話などを聞けて、あっという間にトークショーが終わってしまいました。記者向けの撮影会ではカメラ越しに私がいるという構図だったので実質目があってガチ照れしました、、、
休憩をはさみ、2本目の映画の上映へ。次は「人魚に会える日。」という、仲村監督が大学生の時に撮った映画。
基地問題を扱っていて、高校生の女の子(ユメ)が主人公。基地建設で県民の意見が賛成と反対に二分されるも、ユメには大きな問題ではなかったが、あることから神の許しを乞う(=女の子を生贄にする)風習があることを知り、ユメは一つの答えを見つける、というストーリー。
ファンタジーでありつつゾゾっとするホラー要素もあり、青臭さと神秘性を感じる映画でした。Coccoさんも出演されていたのですが、まとってるオーラがすごくて…Coccoさんにしかできないわ、あれは、、
オフィシャルサイトのCoccoさんのコメントもぜひよんでみてください映画「人魚に会える日。」オフィシャルサイト
監督が大学生のころ撮った映画ということで、沖縄の同世代の生の声が反映されているとのこと。
実際は「基地反対!」が全てではなくて、「米軍さんがいなくなったら寂しい」という声があったり、基地がなくなると職を失う住民もいると聞いたことがあります。
沖縄の学校は米軍の子どもも、ハーフの子も、話す言葉(方言)もさまざま。
子どもたちにとっては賛成・反対どちらかを明確にすることは誰かの存在を否定してしまうことになりかねなくて、すごく複雑な問題なんだということに気づかされました。
特に子どもは賛成・反対の「どちらでもない」なんじゃないかと。そんなふうに思います。
「賛成か反対かわからない」の“わからない”のなかには、いろんな想いが混じっていること。それくらい、日常の中に基地は存在していることを映画を通じて知りました。この映画を見るまでには考えようともしなかったなぁ。
(ここらへんの話、小沢健二の「うさぎ!」をちゃんと読んでたらもっと視座に富んだ考察ができたのに!!という気持ち)
偶然か必然か、ちょうどこの日は沖縄の基地建設に対する県民投票の日でした。(恥ずかしながら家に着いてから知りました。)
トークショーではその話に触れてなかったのも、またよかったなと思います。
トークショーで印象的だったのが、沖縄の好きなところを聞かれ、満島ひかりさんが「いろんな顔の人がいること。国も肌の色も言葉もたくさん混ざってて、いろんな考えの人がいて、答えがないところ。あと空が広いところ。」って言っていたこと。
“答えがない”という一つの答えを見つけたひかりさんと、映画の中の少女や少年たちとが重なりました。
独立して一人で活動をするなかで、「白いものも、横からのぞいたら灰色だったり、底からのぞいたら黒っぽかったり、けど上からのぞいたらやっぱり白だった、みたいなことがたくさんある」ともおっしゃっていて、“答えはない”あるいは“答えはたくさんある”ということを強く感じているのだな、と思いました……
………
……なんだかこの感じ、聞き覚えがあるぞ………
※ここからが本題です!(書き始めたらなかなかたどり着かなくて不安だった)
この、満島ひかりさんの“答えはない”話、小沢健二&三浦大知が銀座ゲリラライブで話してた“不確定要素や曖昧の中で揺れ動いている事の強さ、曖昧な時間があるからこそ自分の考えに辿り着くこと”の話を思い出して震えた。熱情がはねっかえるところだった。
↓小沢健二と三浦大知の銀座ゲリラライブの動画に、そのトークも入ってます
Tokyo, Music & Us 2017-2018:小沢健二 & 三浦大知
あの日の銀座で目の前で三浦大知のパフォーマンスを見て目がハートになったのは言うまでもなく、この前の三浦大知の武道館ライブも(軽率に)行ってしまうほどなんだけれど、あれが春空虹ぶりの武道館だったのも因果を感じる。。
しかも、今日は三浦大知が「天皇陛下御在位三十年記念式典」で歌声の響きを歌唱する日であり(私の目の前にいる時間とおそらくほぼ同時刻)、その歌が沖縄の船出歌がもとになっているという…!(天皇陛下作詞・皇后さま作曲というパワーチューン!)。なんと“だんじょかれよし”!(誠にめでたいの意)
もう、いろんなことがつながりすぎて…ひっそりと泣いた……
そして去年の小沢健二と小山田圭吾のすれ違いにもリンクしている気がしていて↓
武道館小沢(&満島ひかり)→原美術館小山田→銀座ゲリラ小沢(&三浦大知)→東京国際フォーラム小山田
という、奇跡みたいなことに巻き込んでくれた2018年、(他にも小山田さんの「来年はフリッパーズ30周年」発言とか国際フォーラムかぶりとかいろいろあったはず。もっというと、2017年のフジロックは小沢健二と小山田圭吾と満島ひかり被ってる…)“古い友”である二人がこうやって交差してたことが重なって。何この完璧な絵に似た構図。
フリッパーズギターが転生して三浦大知と満島ひかりになったの??なのに同じ時代を生きてるのすごすぎない????
愛すべき生まれて育ってくサークル君や僕をつないでる緩やかな止まらない法則(ルール)~~~(号泣)
という混乱にも似た興奮で、イベントが終わってもしばらく会場を出られませんでした……出待ちどころじゃねえ。
あの日は間違いなく神様を信じる強さをもらった、そんな日でした。終始手が震えていた…
「女神に会えた日。」、誰か映画化してください。主題歌小沢健二で。